中尾 康之助さんの作品

ブダペストからの小旅行[センテンドレ]

※ ブダペスト滞在中のある一日(2012.09.30)

 七十歳も半ばの二夫婦でする十数日の中欧旅行です。9月28日関西空港からブダ ペストへ向かいます。ブタペスト6泊の内1日を郊外への小旅行を計画し、10月2日にセンテンドレへ船でドナウ川をゆっくりと遡る計画をたてますが、ハン ガリー政府観光局東京事務所に問い合わせると1日1便の船も9月30日(日曜日)で終わりなので、予定を変更してシーズン最後の船に乗る事にします。

船は国会議事堂や王宮、漁夫の砦を両岸に見せながらゆっくり と進みます。一昨日の夜にブタペストに着き、昨日は市内観光をした慌ただしい時間の疲れを癒やし、これから始まる中欧の旅の体力温存をするかのようにのん びりとした時間が過ぎて行きます 昨日のブダペスト観光案内をお願いしたガイドがハンガリーは四季があって季節の移り行く様は日本と同じく美しかったが、 この数年は暑いか寒いかの二季となってしまった。雨が少なくドナウ川の水位も下がってしまっている。特に今年は果物が不作で冬への準備の果物のジャムが作 れない、と嘆いていました。しかし、ビールを飲みながら眺める景色は、岸辺の様子から水位の下がっている様子は伺えますが、黄葉した木々は美しく水面に姿 を映しています。
 教会の塔が沢山見えるセンテンド レの街が見えて来て1時間半の短い船旅も終わりに近づきます。センテンドレはオスマントルコの襲撃から逃れて来たセルビア人が作った街で現在も多数住んで いて、セルビア語での教育も行われていると昨日のガイドは教えてくれました。その為にセルビア正教の教会が多いそうです。

船を降りると 観光客相手の青空市場があり賑わっています。両側に店が並び混み合っている通りを土産物屋を覗きながらぶらぶら行きます。きれいな刺繍の布や民族衣装に人 形などなど見ているだけでも楽しい散歩です。途中、面白そうな路地が有るので入って行きます。道を上へ上へと辿って行くと丘の上の教会のある広場に出ま す。広場からは街の家々の屋根の向こうにドナウの流れが望まれ、また建物に囲まれた中庭もちらっとみえます。
 丘の上の教会から広い道を下ると中央の広場へ出て来ます。昼食は何処にしようかな、と見渡しますが広場付近のレストランはいっぱい人でいっぱいです。先 ほど路地のちょっとした広場にレストランがあったので、人混みを避けて目についた路地を入ります。少し行くと、大きな樹の下に椅子を並べたレストランがあ ります。ビールを飲みながら食事をして歩いた疲れを癒やします。

    

土産物屋を覗きながらマルギット・コヴァーチ美術館へ行きます。彼女の陶器の人物像は優しさに溢れています。赤ん坊を抱いたお母さんの像は、母の子への思いや赤ん坊のお乳を飲みながら母を見上げている顔の素晴らしいのに見入ってしまいます。
(※ 内部は撮影禁止。外部の写真と外部レリーフタイルの写真のみ)
 心あたたまる作品を堪能して、記念にミュージアム・ショップで作品の小冊子を買います。

のんびりと街を楽しみ電車の駅までぶらぶらと15分位歩きます。駅で切符を買おうとしますが発券窓口も発券機もありません。ホームにある売店で聞きますが、切符は売っていない、との返事です。結局、運転手が乗って来るのを待って、やっと車内で買うのだとわかります。
 終点まで乗れば、ホテルは歩いて5分とかからないので、ハンガリーの郊外の景色を眺めてブダペストへ戻ります。
 もし、ブダペストの街に疲れたり時間の余裕があれば、船でセンテンドレへ行かれる事を勧めます。春の新芽時や若葉も美しいと思いますし、夏の暑さを船上の風で涼をとるのも素晴らしいと思い出になると思います。


センテンドレ駅