中島理子さんの作品3

私と寒波と風邪のハンガリー滞在記

・はじめに

 私が、ハンガリーのブダペストを六週間の短期研修で訪れたのは今年の二月。寒波と共に上陸でした。日本では経験したことのない寒さで、何枚も重ね着して 厚手のコートを着て、帽子も手袋も、という完全防備しても寒かった最初の二週間。しかし、帰る頃には春の様に過ごしやすく持って行ったコートは役立たずに なっていて、本当に不思議な六週間でした。
 そして滞在の途中、風邪をひいたのが最初の一週間が過ぎた頃でした。喉がまずやられてしまい、日本にいる母に電話したところ「ハンガリーはハチミツが有 名なんだから紅茶に混ぜて飲みなさい」とのこと。それから、私とハチミツの切っても切れない共同生活が始まりました。最初は控えめな小瓶で購入したのです が、毎日たっぷり使っていたらあっという間にカラに…大瓶で購入となりました。お医者さんに外出禁止令を出されてアパートでおとなしくしている時も、復帰 して学校に行く時も、観光に行く時も、オペラを見に行く時も、いつも、たっぷりハチミツが入った紅茶を持ち歩いていました。もう思い出の一部として欠かせ ないものです。結局、風邪は治ったと思ったら悪化したりで万全の体調に戻ったのは最後の一週間半でした。そんな体調的にあまり無理できなかった私のハンガ リー滞在記です。

・完全防備で挑んだ寒波のブダペスト観光

 これは、滞在初日と、最初の日曜日の話です。
 滞在初日は雪が降る中、ブタペスト観光をしました。イシュトバーン大聖堂、鎖橋、漁夫の砦、マーチャーシュ教会、王宮の丘をめぐりましたが、あまりの寒 さと滑りやすさにお昼ごろにはペスト地区に戻ってくる形となりました。この日に撮った写真は今見直しても寒さが思い出せるくらいです。
 滞在最初の日曜日は学校主催の雪山登山。ブダペスト子ども鉄道に乗って行きました。事前の説明で担当者から「みんなでハイキングして交流を図ろう!」と いう程度の説明しか受けていなかったので、まさか山を、しかも雪山を登山するとは夢にも思いもしませんでした。頂上まで行き、塔に登って思い思いに写真を 撮ったり、集合写真を撮ったり。雪合戦をしようとしましたが、ハンガリーの雪は固まらずさらさらのまま。結局さらさらの雪をかけあうような形になってし まっていました。それから昼ご飯を食べて、来た道を帰ると思ったら、担当者が指差したのは道なき道。木に結びつけてある赤いリボンを頼りに下山するルート でした。滑ったり転んだり、雪の中をずぶずぶ進むのは大変ではありましたが、みんなで話しながら笑いながらなので辛くはありませんでした。このあたりから 風邪気味になっていたわけですが、寒波が来ていたからこそできた貴重な体験だったのかなと振り返って思っています。

・カフェ巡り

 忘れてはならないのが、今回の滞在の基本は研修であること。平日はだいたい授業がありました。ただ朝から晩までではないので、アパートの近くから学校の 近く辺りを散策したりすることができました。そして、空き時間を利用して私がはまったのがカフェ巡り!ルームメイトが大のスイーツ好きだったことがきっか けでしたが、ついて行くうちに私もはまってしまいました。
 1番のお気に入りは、book cafe というところで本屋さんの上にあるのですが天井がとても高く、装飾もきれいでとても感動しました。トイレの場所がわからず本屋をぐるぐるしていたところを店員さんに助けられたのも懐かしい思い出です。

        

ルームメイトのイチオシはニューヨークカフェ。とても豪華でウェイターの方の身のこなしが丁寧でとてもかっこいいのです。ケーキやドリンクの大きさもびっくりするほどでリッチな気分を味わうことができました。

 1番驚いたところではMacカフェです。世界一美しいマクドナルドに併設されているのですが、こちらは気軽にゆったりと過ごすことができました。 近くのショッピングモールで買い物した帰りに寄ったりしました。

   

私の一押しのケーキとしてドボッシュトルタ。実は生クリームが苦手な私はケーキ選びも一苦労…カフェでも生 クリーム無しのケーキを選んでいたのですが、その中で一押しがこちらジェルボーのドボッシュトルタです。以外とあっさりしているチョコレートケーキでし た。上にのっているカラメルがサクっとしていてとてもおいしかったです。日本にも店舗出店している様なので是非行きたいと思っています。

すこし穴場なところではウォンカというホットチョコレートのお店。学校の近くの裏路地にあって、小さくも雰囲気・内装が可愛らしく授業の空きコマにクラスメイトと行っていました。ホットチョコレートだけでメニューが何ページにもわたっていて感動しました。

ここに載せたところ以上にアパート近くのカラスカフェをはじめとしてたくさんのカフェに行きました。残念なことに名前が思い出せないお店もありますが、そこでのゆったりした時間は風邪で萎えていた私の心を癒してくれるすばらしいものでした。

・レモネードとの出会い

 これは、寒波が過ぎだんだんと暖かくなり、さらに喉の容態が良くなり冷たい飲み物を頼む余裕がようやく出てきた時の話です。現地にお住まいの日本人の方 からハンガリーはレモネードが有名という情報を得て、レストランで飲み物を頼む時に意識してみてみるとレモネードの種類がたくさん!お酒がそれほど強くな い私は、基本レモネードを頼む様になりました。たくさん果物が入っていてフレッシュで美味しかったのを今でも思い出します。器用なルームメイトは、果物や ジュースを買ってきてレストランのものを真似て作ってくれたりもしました。来年研修に参加予定の人にも「貴腐ワインももちろんだけど、レモネードがおすす めだよ!!」と伝えました。

・センテンドレ観光

 最後までハンガリーを満喫しよう!と意気込んで最終日に行ったのがセンテンドレです。駅から降りて歩いているとジェラードの誘惑が…。最終日はうれしい ことにポカポカ陽気で晴天だったのでジェラードもおいしく頂くことができました。街中を歩いてショッピングをしたり、オープンカフェでお茶をしたり、レス トランのテラスで昼からワインを飲みながらランチ、川沿いを散歩したりしました。ブダペストに帰ってくるころにはちょうど夜景をきれいにみることができる 時間帯でした。最終日までたっぷりとハンガリーを満喫することができました。

       

      

・終わりに

 あまり無理ができる体調ではなかったので、授業内で行われた国会議事堂見学、クラスメイトとのライン川夜景クルーズ、MUSEUMでのディナー…いろい ろ諦めなければならないアクティビティもありました。しかし、くよくよしても仕方がないので私の体調でできる範囲を最大限に巡りました。そして、たくさん の方に親切にしていただいたからこそ、風邪をひきながらもなんとか復帰し楽しむことができました。この場を借りて御礼申し上げます。とても充実していて、 ハンガリーを好きになった、また来ようと思った六週間となりました。研修に行くまでハンガリーについてほとんど知らなかったのに今回の滞在で不思議なくら い惹きつけられました。さらに今回成し遂げられなかったことがあるからこそまた行きたい!という気持ちが強くなったと思います。何年後になるかわかりませ んが、また是非訪れたいです。今度は万全な体調で。