鈴木克彦さんの作品

ハンガリードライブ旅行

今回はフィンランド航空でヘルシンキ空港経由にてブダペストに入った。
空港到着は夕方の6:30頃で空港近くのエアポートホテルを予約していた。
ホテルからの送迎ミニバスがどこにも見当たらない、近くに居た旅行関係者らしき女性に尋ねてみると、なんと携帯電話でホテルに連絡をとってくれて日本人2 人が迷っていると言ってくれているようだった。とても親切な女性に2階の外中央付近で待つように言われ御礼を言って別れた。しばらくするとミニバスが近づ き、それと他の旅行客2人も近づいてきた。私達が階数を間違えていたのでは?・・・
10分程度でホテルに到着し無事にチェックインが出来た。部屋へ入ろうとカードキーをドアノブのカード感知板にかざしても開かない。結局フロントに戻りこ のカードでは開かないことを告げ交換してもらう。ついでにレストランでビールとサンドイッチを買い部屋に戻りドアノブにかざすが開かない、ちょうど通りか かったルーム係の女性に困った顔をすると、すぐに解ってくれてカードを横にかざしてドアは開いた。
やっと部屋に入ることが出来、ソファに座りビールで「これから始まるハンガリー旅行の無事を祈って」乾杯をした。
 到着して1時間余りで楽しいことが2件も起きていた。この先どうなることか、どんな人達とめぐり合い御世話になることか、とにかく無事を祈りつつビールは2本目に入っていた。
 私は58才でドライバー役、妻は54才で少々の英語を話す幹事役の2人が、2012年6月22日?7月2日までの5日間をレンタカーで周り、4日間をブタペストに滞在するハンガリー9泊11日間の珍道中である。


                      国道にて                            ホルトバージのクラブホテルを背景に

2日目の朝を快晴で迎えホテルから送迎ミニバスで空港に戻り予約していたレンタカーを借りる。係の人はエン ジンの掛け方を説明すると言う。車にセキュリテーが掛かるため、決められた番号を入力しないとスタートしないと言うことだった。ついでにCDの入れ方を教 わり、用意してきたハンガリーの民族音楽を聞きながら2人のハンガリー旅行のはじまりだ。
 旅行日程は空港から大平原の「ホルトバージ」を目指した、そこで馬車に乗り世界遺産の大平原ツアーに参加した。そこから戻るようにエゲルの町外れにあるワインの里「美女の谷」のペンションに酔いしれて泊った。
3日目は長い距離の移動になる。エゲル城を観光した後「ホッロークーの村」を目指し村の入り口で大きなカラスの像に迎えられた。村を一周しながら可愛い家 の前でおばあちゃんが手作り刺繍を売っていた所で妻は3点ほど楽しそうに選び迷いお土産にした。ホッロークー村を後に北上し国境のイペリ川を越えスロバキ ア経由で再度ドナウ川を超えエステルゴムに立ちより、さらにドナウ川沿いに走りセンテンドレの町に7:00過ぎに到着しホテル(ペンション)に泊まる。
4日目はセンテンドレの町とマジパン博物館を観光し、それから一度ブタペストの町を通り抜けバラトン湖を経由して温泉湖のへーヴィーズを目指す。途中で雨 に降られながらパラトン湖にある飲料温泉を飲みながら夕方の5:00頃ヘーヴィーズに到着する。この日は温泉湖に入ることは出来なく、ホテル内の温泉プー ルに入る。
5日目は快晴で早朝から温泉湖の周辺を散歩する。午前中は念願の温泉湖に入ることができた。ヘーヴィーズを後にシュメグの古城に立ち寄り、クーセグからショートカットでオーストリアに入りショプロンに入る。旧市街沿いのホテルに夕方に到着する。
6日目はショプロンからパンノンハルマの男だけの修道院を観光し、ブタペストに入りホテルにチェックインする。その後に市内レンタカー事務所に車を返却し、レストランにて無事故で到着し、ブタペストの夜に乾杯と言う日程になった。
 後半4日間のブタペスト観光の交通手段は3日間フリーパスを利用しバス、トラム、地下鉄を利用した。その恩恵で暑いブタペスト観光は昼食からビールがうまかった。

 今回のハンガリー旅行では毎日がいろいろな発見と驚きがあり、人とのふれあいも多かった。一つ一つ述べていたら次の旅行に出かけていることになる。2人の共通のお気に入りを二つ紹介したい。


       プスタツアー                                                馬術ショー

一つは日本では体験できないハンガリーの大平原である。
 2日目のドライブ初日の目的地で東部へ190kmほどに位置する大平原プスタのホルトバージを目指す。すぐに高速道に入り東へ向い、エゲル近くで国道 33号線に入る。途中の車窓は麦畑、トウモロコシ畑、ひまわり畑と広々とした大地が永遠と続く道を、軽快なハンガリーミュッジクが心地良く包む。ティサ湖 付近では道沿いに出店が立ち並びキャンプで使う大きな鍋のようなものが売られていた。後で分かったことだがスープ用の鍋でありグヤーシュを作る鍋であっ た。
 車はホルトバージのプスタツアーの受付チケット売り場に12:30頃到着する。次のツアーは14:00からと言うことで近くのクラブホテルのレストラン で昼食を取ることにした。ここで初めてのハンガリー料理を食することになった。言葉が通じないため他のグループが食べている物と同じでと言うジェスチャー で通じた料理であった。
それはグヤーシュとポテトフライがいっぱい添えられた肉料理で、特に具沢山なグヤーシュの味がとてもうまいことに感激した。
 プスタツアーにはハンガリー人の若いカップルと中高年の母と娘2人の親子と私たち2人の7人グループで2頭立て幌馬車に揺られ大平原へ出発した。
 2頭の馬のお尻がゆれるたびにリズミカルな蹄の音が心地よく響き、平原を吹く風も肌に気持ちよさを運んでくる。時たま懐かしい田舎の匂いもするがなぜか馴染んでくる。
周りの景色は青空と大地の2色に分かれているようだ。この体感したことのない大平原に私たちは飲み込まれそうで感激した。遥か遠くにはゆらゆらと森がある ように蜃気楼が見えていた。大平原を舞台に遊牧騎馬民族衣装をまとい繰り広げられる馬術ショー、中でも馬上に乗って5頭の馬をあやつりながら走る様は圧巻 だった。またこの伝統を今に伝えていることのすばらしさに感動した。民族衣装のブルーの色は大地の上に広がる青空からきているのだろうか。
馬車は家畜の集まっているところを周り、ねじれた角を持つ羊、長い角が生えている灰色牛など珍しい家畜を見ることができる。家畜小屋等の建物の屋根が茅葺 き屋根できれいな曲線を描いてできている。日本の古民家の茅葺き屋根を思い出した。同じアジアのつながりと親近感を覚える。ツアー中ではハンガリー人の親 子が妻に英語で話しかけ次々に繰り広げられる馬術の解説とここの風土について話してくれた。
カップルたちもとっても優しく、人なつこいハンガリーの人たちと同乗できて良かったと思う。
 さて、もう一カ所はやはり自然の恩恵を感じるヘーヴィーズの温泉湖である。
 4日目に入りセンテンドレから南へブタペスト市街を通り抜けヴェスプレームに寄る。そこからバラトン湖を北側周りでバラトンフレッドに寄り、飲料温泉を飲みペットボトルに入れてヘーヴィーズを目指す。


   ヘーヴィーズの温泉湖にて                         ヘーヴィーズの温泉湖にて

ホテル・スパ・ヘーヴィーズに着いた頃には雨もやんでいたがちょっと肌寒かった。
このホテルは以前にTVの番組で紹介されていたホテルで、温泉療養の湯治客に多く利用されている。温泉湖に近い場所にあった。この日は温泉湖に入るのはあ きらめホテル内の温泉プールに入った。夕食はウエルカムドリンクのシャンペンをいただきながらゆっくりとレストランで過ごした。
 翌日は快晴で早朝からホテル周辺の散歩に出かけた。整備された庭園にはいろいろな花が色鮮やかに広がり、小鳥のさえずりが聞こえ気持ちのいい散歩になっ た。まだ誰もいない温泉湖の水面から白い湯気のような靄が幻想的に周りの木々の合間から立ち昇っているのが見えた。ホテルに戻り朝食は外のテラス席に座っ た。テーブルには朝日が差し込み気持ち良く朝食をとることができた。
 チェックアウトの12:00まで温泉湖を満喫する。ホテルからいただいた3時間無料チケットで2時間ぐらい楽しむことができた。徒歩2?3分で入り口に 着き腕時計に似た鍵を受け取りロッカー室へ案内された。浮き袋を借りていざ温泉に入ってみるとぬるめの温度で夏の季節にはちょうどいい。広々とした湖で浮 き袋に身を委ね青空の下で浮いているのが気持ちのよい時間であった。温泉湖のあちらこちらに手すりのような柵があり、柵につかまり休んでいる人もいる。湖 水をよく見ると黒い藻のような泥のような物が漂っていたが、これらは温泉の成分かな?
このような大規模な温泉湖は初めてで大変ユニークで面白かった。カエルの気持ちが少し分かったような気がした。
 ヘーヴィーズの後はシュメグ城を観光し、ショプロンで古いホテルに泊まり、世界遺産のパンノンハルマでは日本語の字幕のビデオ上映を他の外国人観光客と見てガイドツアーに参加した。
 後半のブタペスト観光はイシュトバーン大聖堂では結婚式に遭遇し賛美歌が聖堂内に響き貴重な体験をする。しかしその為に右手のミーラーを見ることが出来 なかった。王宮の丘、マーチャーシュ教会、漁夫の砦から歴史博物館と見て回り、国会議事堂のガイドツアーに参加し王冠を間じかに見ることができた。
また、ドナウ川のナイトクルージングに参加し同席になったオランダからのカップルと日本語で会話ができたことに驚き、あっという間の暑い夏のハンガリー旅行であった。
 今度ハンガリーを旅するときは、ぜひホルトバージに泊まり大平原に沈む夕日と大平原から昇る朝日を見てみたい。また、今度はゆっくりと湯治客として滞在し、自然の中で温泉湖を満喫してみたいヘー


王宮の丘 漁夫の砦にて                             王宮の丘にて昼食